准胝観世音菩薩
准胝観世音菩薩
准胝観音菩薩・准胝観世音菩薩・准胝仏母・天人丈夫観音など様々な呼称がありますが、異称に「七俱胝仏母」とあり、七千万の仏の母と呼ばれ仏を誕生させると言われている。
准胝とは、清浄の意、その像容は一面三眼十八臂、臂の数が多いことから千手観音と混同される場合もある。
当山の准胝観音は海から現れた阿吽の龍神に支えられている。この海から、龍神までが胎蔵界あるいは蓮華蔵界と呼ばれている。
胎蔵界は、生まれる前の母親の胎内、つまり因果のない悟りの世界です。蓮華蔵界とは、極楽浄土と比喩されたり、清浄な悟りの世界です。
七俱胝仏母大准胝陀羅尼経には、罪障消滅・病気平癒・夫婦和合・安産子授け・息災延命が説かれており、当山七世 仙隆和尚が江戸時代に、当時流行した疫病を退散させるため近隣の村の女人講・念仏講に呼びかけ造像されたと観音像下裏に記されてある。